はじめての調香 · 80
データベースの相性提案は73.6%が香調タイプをまたいでおり、4分の1はフローラルを指す
· 5 分
前回は提案リストが種類ごとに60件で切られていることを測った。今回はその向きを測る。提案元の香調タイプと提案先のグループを突き合わせると、295,387組のうち同じ香調タイプは26.4%しかなく、73.6%がタイプをまたぐ——つまり「同類に同類を」というリストではない。ただし中立でもない。グループを持つ331,821組のうち80,697組(24.3%)がフローラルを指し、2位のバルサミック(12.0%)の2倍ある。そして最も多い3つのまたぎ経路はすべてフローラルに向かう。フルーティ→フローラル9,689、ハーバル→フローラル7,809、グリーン→フローラル7,707。このリストに従って進むと、フローラルへ引かれていく。
読了目安 4 分。
前回、あの「相性のよい素材」リストが種類ごとに60件で硬く切られていること、だから半数以上の材料では上位60件しか見えないことを測った。
今回は次の問いだ。その60件はどちらを向いているのか。
「同類に同類を」ではない
提案の両端を突き合わせた——提案元の材料の odor_type と、提案先の材料の grp 欄のグループ。両方が対応するのは 295,387組。
| 組数 | 割合 | |
|---|---|---|
| 同じ香調タイプ | 77,877 | 26.4% |
| 違う香調タイプ | 217,510 | 73.6% |
4分の3近くがタイプをまたぐ。
**これは良い知らせだ。**同じ族の材料を推してくるだけのリストなら、対比を作るのに役立たない。そうではない。
ただし明確な行き先がある
グループを持つ提案(331,821組)を、提案先の香調タイプで数え直す。
| 提案先の香調タイプ | 組数 | 割合 |
|---|---|---|
| フローラル | 80,697 | 24.3% |
| バルサミック | 39,690 | 12.0% |
| シトラス | 32,192 | 9.7% |
| フルーティ | 28,437 | 8.6% |
| ハーバル | 16,760 | 5.1% |
| グリーン | 13,283 | 4.0% |
| アルデヒディック | 10,586 | 3.2% |
提案の4分の1がフローラルを指し、2位の2倍ある。
そして最も多いまたぎ経路は、上位3つすべてがフローラルに向かう。
| から | へ | 組数 |
|---|---|---|
| フルーティ | フローラル | 9,689 |
| ハーバル | フローラル | 7,809 |
| グリーン | フローラル | 7,707 |
| フローラル | シトラス | 6,468 |
| フローラル | バルサミック | 5,881 |
| ウッディ | バルサミック | 4,946 |
| スパイシー | フローラル | 3,995 |
フルーティ、ハーバル、グリーン、スパイシー、ウッディ——すべてフローラルと合わせろと提案される。
これが意味すること
**1.リストには向きがあり、それを教えてくれない。**ある材料の提案を見るとき、すでにフローラルへ偏った名簿を見ている。誤りではないが、知っておくべきだ。
**2.この偏りは香水産業の実際の使い方を反映しているかもしれないし、データを整理した側の収録範囲を反映しているかもしれない。**私には分けられない——どちらもまったく同じ統計を生む。
**3.前回の上限と合わせて見る。**各材料には60枠しかなく、そのかなりの部分をフローラルが占める。60枠は希少な資源で、その最大の取り分をフローラルが持っていく。
4.ウッディ→バルサミックの経路は注目に値する(4,946組)。上位7つでフローラルを含まない唯一のまたぎ接続だからだ。フローラルの次に、バルサミックが2番目のハブになっている。
実際にどうするか
- **フローラルとの組み合わせを探すなら、このリストはよく効く。**密度がそこにある。
- **フローラル以外の対比を探すなら、このリストは期待外れになる。**処方コーパスを見るか、香調タイプの分布を直接見る。
- **「この材料の提案にフローラルが多い」を「この材料はフローラルと合う」と読まない。**全庫の偏りかもしれない。
- 同タイプの提案は26.4%しかないので、「同じ族の別の分子」を探す道具としては向かない。
- **前回の上限と今回の向きは一緒に見る。**リストは60枠でフローラル寄りのランキングだ。
この記事が立証していないこと
- **提案元は
odor_type、提案先はgrp欄を使っている。**値は一致して見える(floral、balsamic、citrus…)が、2つが同じ分類語彙である保証は無い。定義が違えば同タイプ/またぎの比率は偏る。これがこの記事の最大の方法上の欠落だ。 - **4,172組の提案にはグループが無く、別に108,086行はグループ欄が「グループが見つからない」**で、いずれも除外している。
- **
kind='odor'の半分しか計算していない。**風味の側(337,088行)は扱っていない。 - 「リストに従うとフローラルへ引かれる」は分布からの推論で、誰かが実際にこのリストをどう使っているかは追跡していない。
- 60件の順位付けの根拠が分からないので、フローラルの優位が順位付けによるものか収録範囲によるものかは判断できない。
- **どの提案の質も評価していない。**前回と同じく、リストの形の話だ。