原料図鑑 · 138
原料図鑑:ブクマーカプタン —— Cramer クラスIII、毒性欄は「未測定」、サプライヤー89社、そして飲料での使用量は0.2 ppm
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CAS 38462-22-5、サプライヤー89社、FEMA 3177。Cramer クラスIIIの中で最もサプライヤーが多い1本であり、その経口毒性欄には「未測定」とある。香調欄の組み合わせは珍しい——硫黄感、ミント、グリーン、フルーティ、ベリー、ブク、トロピカル、ピーチ、ラズベリー。1分子が硫黄と果実の両端にまたがっている。カシス(黒スグリ)の匂いの中核であり、備考欄には「立体異性体の混合物が黒スグリ風味として使われる」とある。味覚欄はこのシリーズでは珍しく完全な使用量の階段を与えている。デザートで最大6 ppm、ベーカリーとソフトキャンディで1〜2 ppm、飲料で0.2から0.4 ppm。これがこの体系の働き方だ——毒性データが無く、曝露量を制御している。
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要点
- 名称:buchu mercaptan(ブクマーカプタン)、p-メンタ-8-チオール-3-オン、CAS 38462-22-5、FEMA 3177
- 香調型:sulfurous;香調:硫黄感、ミント、グリーン、フルーティ、ベリー、ブク、トロピカル、ピーチ、ラズベリー
- 強度:高(1%以下での評価を推奨)、段階3;残香 120時間超 @100%
- サプライヤー:89社——Cramer クラスIIIで最多
- 経口毒性欄:未測定
- 飲料での使用量は 0.2〜0.4 ppm
1分子が硫黄と果実にまたがる
香調欄が硫黄感とピーチ、ベリー、ラズベリーを同時に並べている。これは珍しい。
odor_descriptions は4件を収め、うち2件がその転調をよく表している。
ブク、グリーン、黒スグリの葉。ミント、グリーン、フルーティ、ベリー様、ブク、フルーティなトロピカルとピーチのニュアンスを伴う。
特徴的な カシス(黒スグリ);ハーバル、フルーティなグリーン、硫黄感。
**これが黒スグリのあの匂いそのものだ。**黒スグリの香りはもともと「果実の中にわずかな猫の尿の感じ」を含み、その化学的な基盤がまさにチオールである。
notes 欄は購買上の要点を1行で補っている。
立体異性体の混合物が黒スグリ風味として使われる。
あなたが買うのは単一異性体ではなく混合物だ。(occurrence 欄が挙げる天然の出所は1つ、ブク葉油のみ。)
これは Cramer クラスIIIである
structure_class 欄は III と書く。
別の記事でこの欄を測った。全庫で Cramer 分類を持つ記録は5.1%しかなく、クラスIIIは335件——ブクマーカプタンはその中で最もサプライヤーが多い(89社)。
そしてクラスIIIで硫黄を含む割合は32.2%、クラスIでは12.8%である。この材料はその模様の代表だ。
だがクラスIIIは「有毒」という意味ではない。「この構造には安全性を推定する根拠が無い」——決定木が低懸念の枠に入れられないので、摂取量を持ち出さなければならない、ということである。
そして毒性欄は本当に空だ
toxicity_oral:Not determined。
LD50 も無く、いかなる用量も無い。
これこそクラスIIIが扱う状況だ:構造からの確信も無く、実測データも無い。それでいてこの材料は FEMA GRAS(3177)であり、JECFA に載り、EFSA の香料群評価を4件持つ(FGE.08、FGE.08改訂1、FGE.91)。
どうしてそれが通るのか。
使用量で通す
taste_descriptions 欄には、このシリーズでは珍しいものがある——完全な使用量の階段だ。
黒スグリ、ブドウ、ベリーの風味に使用;デザートで最大6 ppm、ベーカリーとソフトキャンディで1〜2 ppm、飲料で0.2 ppm から0.4 ppm。
**3つの製品カテゴリー、3つの異なる上限。**飲料の0.2 ppm はデザートの6 ppm の30分の1である。
**これが毒性学的手続きの具体的な姿だ。**Cramer 分類がどの閾値を使うかを決め、それを推定摂取量と突き合わせる。欧州食品安全機関の2022年の FGE.07 が55物質を評価した結論は率直だ。最大化調査由来一日摂取量に基づく推定において、55物質のいずれも安全上の懸念を生じない。
この体系が管理しているのは「これが危険か」ではなく「この使用量で危険か」である。
(Okamura らの2015年の論文は同じことのもう半分を示している。5つのアセタール系香料はいずれも遺伝毒性の構造警告を持たなかったのに、Cramer によってクラスIとクラスIIIに分かれた——分けたのは構造であって証拠ではない。)
そして残香は原液で測られている
odor_substantivity:> 120時間 @ 100.00%
前回、残香の時間は後ろの濃度を見よ、と自分を訂正したばかりだ。この記録は原液で測られているので、その120時間はバーチタールの400時間と直接比べられる。
そして不等号は120が下限であることを意味する——測るのをやめた時点でまだ消えていなかった。
使い方
- **1%以下で評価する。**段階3であり、しかもチオールだ。
- 黒スグリ、ラズベリー、トロピカルフルーツの中核だが、使用量は ppm の尺度に合わせる。
- **買うときは異性体混合物か単一異性体かを確認する。**備考欄は商業的には混合物だと言っている。
- 香水では微量のフルーティな修飾だ。
cosmetic_usesは香料剤と書くが、香調欄の最初の語は sulfurous である——入れすぎた結果は明快だ。 - 保存12か月、冷暗所で密封。(硫黄化合物でありながら冷蔵を指示された145件には入っていない。)
この記事が立証していないこと
- **私はこれを嗅いでいない。**全体が欄位、全庫統計、2本の論文である。
- **2本の論文はどちらもこの材料についてのものではない。**引いたのは Cramer 分類と TTC 手続きの働き方を説明するためであって、ブクマーカプタンを評価したからではない。
- あの使用量の階段は欄内の記述であり、出所も、どの規制管轄に対応するのかも確認していない。
- 「黒スグリの猫の尿の感じがチオール由来」は既存の知識であり、この記録から立証したものではない。
- 毒性欄が空なので引用できる用量が1つも無い——上の安全に関する議論はすべて手続きについてであって、この材料の実測データについてではない。
- IFRA の条文は確認していない。